コラム:ストーリーで描く、城下町巡りと心のリハビリ

こんにちは。ヒデりんです。
実は、私は過去心を病み、1年ほど仕事を休んでいた時期がありました。いわゆるうつ症状という病気です。
今回は、私がうつ症状から回復した経験をもとに、城下町巡りと心のリハビリとの関係について書いていきたいと思います。
心を病むとどうなるかというと、まず何をするのも億劫で、とにかく動きたくなくなるんですよね。加えて症状改善として処方される薬には睡眠を促す成分が入っているため、一日中眠気に襲われます。
治療初期のころは休養が大事なので別段構わないのですが、副作用として体を動かさないことで体の筋力自体も落ち、何といっても動く気力が無くなってなってしまいます。症状が落ち着いてくる頃になると、この体力、気力の向上が問題となり、社会復帰のためのリハビリが必要になります。

ある著名な精神科医は、リハビリとして30分以上の息の上がる運動を週二回行うこと、毎日30分ほどの朝散歩を続けることを指導しており、実際社会復帰プログラムとして取り入れられている場合もあります。
そりゃー適度な運動をすれば気持ちもリフレッシュし、まさしく正論なのですが、一旦落ちた体力の状態から息の上がる運動を始めるのはするのはなかなか困難ですし、朝散歩もただ目的もなく歩くのはつまらないので、実際のところは継続できていない患者さんが多いというのが正直なところじゃないでしょうか。

私のの経験から思うところ、心のリハビリを続ける要素として
・動く動機付けがある。
・負荷を感じない程度で楽しく運動できる。
・単調すぎない。
・没頭する。
が必要なのではないでしょうか。私はリハビリの一つとして、お城&城下町巡りは最適だと思っております。
ここからは物語形式でその効果を話していきたいと思います。
物語の途中で考えられるリハビリ効果を書いております。
【城下町巡り物語】
うつ症状のAさんが城下町が好きなBさんに誘われ、ある城下町を旅する物語
最近うつ症状が悪化し、動く体力と気力がなくなったAさん。城下町巡りの好きなBさんに誘われてお城を見に来た。最初は億劫に感じたが、Bさんが撮った天守がそびえる城や城下町の様子、地元名産の味噌焼き餅がおいしそうだったので思い切っていくことにした。
(ここでのリハビリ効果)
→動く動機付け(視覚効果、食欲(味噌焼き餅))

駅に降り立った私。駅からは遠くに目的お城の天守が見える。あそこが目的地か。安定感のある重厚なお城だなあ。Bさんの案内で城下町を歩く。早くも土産物店から名産味噌焼き餅を焼く香ばしい匂いがする。今食べたいところだがBさんからお城見終わってからゆっくり食べましょう、との話があり、湧き上がる食欲を抑えて先を急ぐ。
道すがらに昔ながらのお屋敷やお寺、重厚な作りの武家屋敷を見ることができ、城下町の雰囲気を醸し出している。Bさんのガイドを聞いていると、かっての江戸時代の生活空間にタイムスリップした感覚になっていくAさん。
土産物屋で売っている味噌田楽をチラ見。早く天守を回り終わって食べたい!自然と速足になっていく。
駅からは1キロほど歩いている(後で知った)が、全然苦にならなかった。
(ここでのリハビリ効果)
→動く動機付けアップ(焼き餅食べたい)
→散策しながら風景を楽しむ
→負担を感じない歩行運動

城下町を抜けると大きな堀が見え、お城入口には古い建屋が見えた。Bさんいわくこれは櫓(やぐら)という防御施設だという。時代劇の世界になってきた。ワクワクしてきた。早く天守まで行きたいが、久しぶりに歩いたのでさすが疲れがでてきた。
櫓を抜けたところに休憩用のベンチがあったので、少し休憩する。Bさんの話では、城のあちこちに休憩スペースがあるとのこと。自分のペースで休めるのでありがたい。三の丸、二の丸跡のベンチで時折休みながら、天守に向かって歩き進める。
(リハビリ効果)
→自分のリズムに合わせた休息。
城の中(城郭)は迷路のようだ。天守はすぐ近くに見えるのに、なかなか着くことができない。城好きのBさんの話では、迷路のようにして、敵が攻めにくいように作られているとのこと。体力に自信のないAさんだったが、ゲーム感覚で天守を攻略したい気持ちが湧いてきて(早くお餅や田楽も食べたい焦りもあり。。)、歩く速度が速くなっている。
ついに天守に到着した。達成感を感じるAさん。ふと今まで歩いてきた道を振り返ってみた。
なんと!知らないうちにこんな高い場所まで登ってきたのか。普通だったら登ることさえ躊躇しているのに、疲れも感じず登り切ってしまった。
天守の中に入り、最上階から城下を見渡す。なんという雄大な景色。すずやかな風も感じる。Aさんは爽快感を思いっきり味わっていた。
(リハビリ効果)
→何かに没頭する(集中力)。
→天守攻略という達成感。
→運動効果後の爽快感。
城下町に戻ってきたAさん。Bさんのお薦めの店で美味しい味噌焼き餅と味噌田楽を堪能した。一緒にいただいた抹茶ジュースが歩いた後の疲労感を和らげる。土産はあんこたっぷりの饅頭をget。レンジでチンすればいつでも食べられるとのことで、甘い物好きなAさんにとってはありがたい!
帰りの列車では、Bさんと城下町巡りの思い出話に弾むAさん。
Bさんの勧めで、城下町巡り愛好会のHPに投稿し、自分の気持ちを共有することにした。
Aさんは来週別の城下町を巡ることにしている。今から楽しみなAさん。
(リハビリ効果)
→素直な感情の表現。
→活動意欲の動機付け。

いかがでしょうか。思いつくままに書いたストーリーなのでいささか強引なところもありますが、一部私の実体験も交えており、物語にあった心のリハビリに役立つかと思います。

